日本では、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」が年間570万トン発生しています(令和元年度推計)。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(2020年で年間約420万トン)の1.4倍に相当します。
この原因の一つとして、消費者の過度な鮮度志向が挙げられています。
更に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外食需要の減少により、飲食店や小売店で仕入れ済の食材が余ってしまう「フードロス」も大きな課題となっています。
一方で、食品を余らせてしまった消費者や事業者の中には、勿体ないと分かっていても、それをどこに持っていけば循環するのか、持っていける種類の基準など、「知らないからできない」方も多くいらっしゃいます。
このことも問題解決に至らない原因の一つになっています。
「消費者の食品に於ける期限表示の正しい認識を促し、食品廃棄の量を少しでも減らしていきたい」私たちはそう考え、主催するイベントに毎回「フードバンクブース」を用意したり、受け取ってもらえる物の基準を周知するなど、飲食店や小売店などの事業者と消費者を繋ぐ活動を目的としていきます。