社会構造的差別とは、法律や企業のルールなどの社会の仕組みによって、人種や性別・国籍などの特定の属性を持っている人たちが、日常生活の中で、また就職や結婚などの人生の重要な場面で差別を受けてしまうことです。
日本では、憲法により基本的人権の尊重と法の下の平等が定められており、先人たちの努力によって各種法律の整備や偏見の解消がすすめられ、こうした差別は次第になくなってきています。
それでも根強く残っている所があるのは事実であり、京都も例外ではありません。
この状況を改善するためには、法の整備とともに、そこに暮らす一人ひとりが「人種や性別などに関わりなく差別はいけない」「あらゆる人の人権を尊重する」という意識を強く持ち、相互理解を深めていくことが重要です。
また、差別を受けている人々を救うためのさまざまな対策が行き過ぎて「逆差別」となってしまう事態も避けなければなりません。逆差別もまた新たな差別を生み出す種になるからです。
当団体では、イベントなどを通じて、普段は見えにくいけれど社会の中に差別を生み出す仕組みが存在することを知ってもらい、こうした仕組みが知らないうちに私たち一人ひとりの偏見を助長していることに気付いたり、世の中の人が持つさまざまな特徴や属性について考え理解を深めたりするきっかけにしてもらいたいと考えています。